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2022.04.14 南志賀Traditional Trail Tour
皆さんこんにちは。
3/21-22に参加したLOCATOR 96で行く南志賀Traditional Trail Tourの様子についてお伝えして参ります。
・Traditional Trail Tour~古道と山々をSKIでめぐるBC Tour
江戸時代から上州から信州に抜ける山岳交易ル—トとして人々の往来を支えた万座街道。驚くことに1世紀近く前から横手山や山田温泉周辺には、ツアースキーの文化が根付いていたそうです。しかしながらそのツアールートはいつの日か詳細不明となってしまいました。大昔に今で言うBCツアーが行われていたと言う文献による事実と、地元のレジェンドBCスキーヤーからの助言をもとに山田牧場(ヤマボク)をホームとするテレマークスキーヤーの関谷小一郎氏らによって長い年月をかけようやくツアールートを復活させることができました。
このツアーでは長野県、群馬県の県境山岳エリア(上信越高原国立公園)を滑り渡ります。正式なツアールートでは約40kmの距離を4泊5日かけ山田牧場から横手山を目指し七味温泉へ降ります。天候に恵まれず私たちはその半分の距離を渋峠ホテルよりスタートし、芳ヶ平、坊主山、乳山、万座山を経て、七味温泉までを1日で走破して参りました。
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今回ツアーを共にするのは22-23LOCATOR 96 178cm x TRACER TOURの超軽量セットアップです。なんとその総重量は1740g。カーボンを上手く組み込むことで圧倒的な軽さと、軽さからは想像できないライド性能を発揮いたします。今回はHIKE&RIDEのスタイルにおいてより機動性を重視したスキーとビンディングの組み合わせです。
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テールにはシールクリップのセンタリング機構が搭載されております。中央が窪んでいるため歩行中に外れることもございません。今回のように複数回シール脱着が必要なツアーにおいてはその作業をよりスムーズにしてくれます。
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今回のツアーの玄関口は横手山スキー場です。
日本一標高の高い場所に位置する渋峠ホテルに前泊し、朝一での行動開始に備えます。リフトの営業時間が終了していたためキャットで送迎していただきました。渋峠周辺でBCを楽しむ際は渋峠ホテルに立ち寄り入山届を提出します。
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TRACER,LOCATOR,STRANGER,JJUL
皆、思い思いのスキー&ビンディングでツアーへ望みます。
HIKE&RIDEに対応するスキーが増えておりますが、その中でも機動性と滑走性のどちらに重きを置くかにより道具選びは変わってきます。
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まずは国道日本最高地点付近から草津白根山へ向かってオープンバーン(芳ヶ平)を滑り降ります。数日前まで暖気で緩んでいた雪が寒気襲来により凍結し5cmほど雪が乗ったハードな状況。滑り切ると次のドロップポイント坊主山まで40分程度のハイクとなります。
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坊主山から少し降り、赤丸部の乳山へ登頂。40°以上の急登があるためアイゼン、ピッケル必須です。参加者のレベルによっては乳山を回避し坊主山から万座へ直接滑り込むルート(ワタスキで有名なあの斜面です。)もあります。
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乳山から滑り降りたメローなライン。3月末とは思えない志賀らしいパウダースノーを満喫しました。これが高標高地帯の底力です。
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最終終点七味温泉へ滑り込む前のドロップポイント万座山へ着く頃には雲が抜け、アルプスの山々を一望できました。乳山から滑り出しここまで来るのに約2時間程度のハイクです。
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ルート開拓時に最も難関であった七味温泉へ下るルート。基本的には非常に濃い樹林帯ですが比較的ひらけた斜面にも遭遇しました。ツアーのゴール地点までは斜度は緩いですが、長い距離をめまぐるしく変わる景色を楽しみながら滑走することが可能です。
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下山後は今回の案内人である関谷氏がオーナーを務める風景館にて温泉と食事を楽しませていただきました。風景館は創業250年を誇る老舗旅館として多くの人々の心と体を癒して参りました。
信州高山温泉郷 山田温泉 渓谷美の宿 風景館 公式HPはこちら←
こうして非日常を存分に満喫し今回のツアーは幕を下ろしました。
こちらのツアーについては風景館へお問い合わせください。
●4/16-17は白馬47へ!!
![](https://64.media.tumblr.com/3add70f3eef1aec8d6c242232047a5ee/2b4a2fe4d05c6f61-2b/s540x810/34edc480727f0f3c31177f6dd89c8be139c167c4.jpg)
当日は国内トップライダーとともに試乗しながらレッスンを受けられるキャンプも開催予定です。ARMADAからは桐山菜々穂がコーチとして参加いたします。詳細は画像にてご確認、キャンプ参加希望の方は所定の手続きをお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スキーシーズンも残りわずかですが怪我、事故のないよう春スキーを満喫しましょう!!