2024.04.22 NEW SHIFT 2

皆さんこんにちは。
スキーシーズンも残りわずかとなりました。
春スキー楽しまれておりますか?
今回は新しくなったSHIFTビンディングと春スキーを楽しむためには重要なメンテナンス方法についてお送りいたします。

アップデート”SHIFT 2″

この度、ハイク&ライドのスタイルに欠かせないSHIFTビンディングがアップデートされました。この手のビンディングは各種ありますが、重量と滑走フィールのバランスが非常に取れているシフトビンディングの、滑走性能と使用時の快適性が向上する改良が施されております。

SHIFTビンディングのメリット
①ハイクはピン、ライドはステップイン
トゥーピースがトランスフォームすることで、ハイク時はピン、ライド時は従来のアルペンビンディングのようにステップインでの滑走が可能な点です。ライド時にトゥ&ヒールのコバをしっかり押さえられるこの機構はBCビンディング界において非常に画期的な発明でありました。

②ワイドなスキーとの相性が抜群
現代では100mmオーバーどころか110mmを超えるワイドなスキーでBCへ出かける事が当たり前となっております。そのようなワイドなスキーでのライディングには、それにあったビンディングが必要でした。ワイドなスキーとフルピンタイプのビンディングでは、ピンにかかる負荷が大きく、ねじれが生じて不安定な使用感が否めませんでしたが、SHIFTはそれらを大きく克服しました。

③重量と滑走フィーリングのバランス
現在、SHIFTと競合する様々なハイク&ライドに対応する商品が発売されております。その中でも、より滑走を重視した物は重量が重くなっていたり、ハイクを重視したものは滑走性時に不安が生じたりと、二つの要素を高次元で両立することは現状で不可能です。しかし、SHIFTはちょうどそれらの中間に位置する特性を持ち、それなりの軽さ&それなりの滑走フィーリングの良さで、ある意味バランスの良く取れたビンディングであると言えます。各ビンディングの特性と自分のスタイルに合わせた組み合わせでより充実したスキーライフを送ることが可能です。

さて、今回注目すべき主なアップデートの内容は下記の3点にまとめられます。

①トゥピース、ウイング部分の拡大。
トゥピースとコバが接する面積を増やすことでガッチリとスキーとブーツを結束します。スキー操作時のダイレクト感が向上し、トゥに大きな負荷のかかるフリースタイルな動きをしても安心です。トゥの安定感が増し、ねじれにも強くなり、パワーロスが軽減されるためライド性能が向上しております。よりアルペンビンディングに近い使用感を体感いただけます。

②AFDプレートの改良
コバ高さを調整するAFDプレートの機構を見直すことで、より細かな調整が可能となりました。旧型で横についていた調整ネジは、足下に移動しております。新作は調整ネジの回転とプレートの昇降が完全に同調する無段階調整となりました。コバ高さの再調整の頻度も減少しストレスフリーなライドが可能です。また、現在、多種多様なブーツが販売され、たとえ同一規格内であってもソール長やコバの厚みには多少の誤差が生じております。そのような実情も踏まえ、この調整機構はより確実にブーツとビンディングをアジャストさせることが可能で、スキーとブーツを確実に結束し、滑走フィーリングもより良いものへと変えてくれます。

③クライミングサポートの改良
クライミングサポートの高さを4mm延長し、急登時の負荷を緩和します。クライミングサポートの延長により、ブレーキのロックレバーの形状にも変更が加えられております。

HOW TO “春スキーを快適にするメンテナンス

春と言えば思い浮かぶのが水分を多く含んだ雪と悪雪。すぐに滑らなくなってしまいますよね….
雪というよりかは、溶けかけのかき氷のような氷の粒に、PM2.5、黄砂、花粉、油分などの様々な汚れを含み、ゴミの上を滑っていると言っても過言ではありません。そんな春シーズンであっても少しでも快適に滑るため、ARMADAチームが実践するメンテナンス手順を公開いたします。レーサーではないので少しでも簡単に、すぐに手を抜きたくなるのは我々フリースキーヤーの性。一度しっかりと施工していただくことで日々のメンテナンスがグッと簡単になります。

↑↑ARMADA Test スキーにはHAYASHIWAX/BlendsWAXを使用。

施工手順
①滑走面をきれいに(汚れは汚れを呼ぶ)

→スクレーピング、ブロンズブラッシング、ファイバーテックスをしっかりかけて汚れ、ケバを落とす。

→リムーバーやアルコールで汚れが残る箇所を部分的に拭き取る。

*汚れはリムーバーに溶けるもの、アルコールに溶けるもの、2種類存在します。

*スクレーパーは頻繁に研いでよく切れるようにすること。

②ベースワックス 

→柔らかいワックスをかけてすぐに剥がす。(クリーニング&予熱)

→滑走面が冷める前に超低温用の硬いワックスを施工する。

→冷え切ったらスクレーピング、ブラッシング。

*スクレーパーは頻繁に研いでよく切れるようにすること。

③トップワックス

→春・悪雪用のリキッドワックスを必要に応じて塗る。

この施工手順のポイント

→撥水力は低いが汚れのつきにくい硬いベースに撥水力の強いトップを塗ること。

→リキッドなので滑走面をベースのみの状況に戻す=リセットしやすい。

→リキッドは状況に合わせて簡単に使い分け、施工ができる。

最後まで拝読有り難うございます。
残り少ない春スキーをメンテナンスの行き届いたスキーで気持ちよく楽しみましょう!!
次回配信もお楽しみに!!

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