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2025.03.28 特別なZERO&イベント情報
みなさんこんにちは。
山もだんだんと春めいてまいりましたが、豊富な積雪により今年の春山は長く楽しめそうですね。シャバシャバの春雪は、それはそれで楽しく、暖かく、快晴の下滑るスキーも爽快です。雪がある限りスキーを楽しみつくしましょう。

先日は、フリースキー界のパイオニア近藤信、雪崩探究家の森山建吾と共に白馬乗鞍周辺BCエリアへ出かけてまいりました。この日は、つい先日よりスタートしたヘリスキーの運航開始前の最終テストライドということで、実際に使用する機体を使用して大雪原へ降り立ちました。

この日は3名とも今期FWTで表彰台を3つ獲得したフリーライドツインARV112を使用しました。沢地形とオープンバーン、アイスバーン、ザラメ、クラストと様々な要素が複雑に入り乱れる難しい状況をものともしない頼もしいスキーです。状況に左右されない、汎用性の高さを再確認しました。
ヘリスキーの詳細はこちら↓
“Hakuba Heli Backcountry Adventures”

また、この春シーズンを快適に安全に楽しむためにもスキーのメンテナンスは非常に重要です。固いWAXのHOT WAXによる汚れのつきにくいベースに、撥水性の高い液体ワックスの組み合わせが春のベストセッティングです。お出かけ前に今一度、スキーの状態を確認しましょう。
さて、本日はARMADAのアイデンティティの象徴でもあるZEROシリーズについて詳しく取り上げております。これらは今までのスキーの概念を覆すようなアイディア、デザイン、テクノロジーを集結させ、面白味と間違いのない性能を追求しております。ARMADAの高い製品開発力を表現するシリーズでもあります。これらの商品は限られたプロショップでの店頭販売に限定した特別なモデルです。
各ディーラーでは25モデルの予約はもちろんですが、24モデルの店頭販売も行っております。直ぐに手に入れたい方はお店へお問い合わせください。25登場のARV106Ti以外のモデルは、デザイン変更のみとなっております。長い春を楽しむために、来季のパウダーに備えるために、準備は万端に!

“ZERO Series”とはARMADAのクリエイティブな発想と最新技術を用いて生み出されたプロショップ限定販売の特別なスキーです。ARMADAの”ZERO Series”はそれぞれにアイコニックでユニークな構造やデザインが施された唯一無二のモデルが集うシリーズです。一本一本がそれぞれのコンセプト、ストーリーを持って開発されております。それらはARMADAの開発陣(ライダーやエンジニア)が作りたいモノ、欲しいモノを形にすることで生み出されております。そして彼らはこう述べております。”ZERO Series”は常にアップデートされ常に変化し続けていくものと。JJULの様に誰もがオートマティックにパウダーを滑られるSkiから、特異性の高いSki、一般概念を覆す様なSkiなど、尖ったプロスペックモデルまで全5機種がラインナップされております。24-25モデルにはスウェーデンで毎春開催されるKimbo Sessionsのオーガナイザーであるキムボバーグのシグネチャーモデル”KIMBO”が追加されております。
KIMBO”

①STRANGERのナロー化
“KIMBO”製作のきっかけは、KimがSTRANGERでのパークライディングを追求し出したことから始まりました。本来はゲレンデクルーズを楽しむショートラディウス&セミファットでディレクショナルな設計のスキーを、超セットフロントのパーク仕様に乗り始めました。STRANGERのテイスト、フィーリングを大きく損なわず、よりパークでの動きに俊敏に対応できるようにシグネチャーモデルとしてリメイクしました。スキーの推奨センター位置も真ん中から-20mmに設定されております。
②ショートラディウス
ユニークでオリジナリティ溢れるライン取りでパークライドをするライダーはショートラディウスを好む傾向にあります。アイテムにまっすぐ入って、まっすぐ飛ぶ、擦るだけという時代は終わりました。現代のフリースキーでは、トリックの難易度だけではなく、縦横無尽にアイテムを使っていく、自分だけのラインを見つけるための、想像力と巧さが求められます。このKIMBOはもちろん、フリースキーのカリスマ、フィル・カサボンのシグネチャーモデル”BDOG”もR=15mに設定されていることからもショートラディウスの有効性が垣間見えます。
③フレックスパターン
ノーズバター=ノーズで雪面を舐める(スライドする)ような動き、ノーズマニュアル=ノーズに荷重をかけ、体制を保持し、進行方向へ進む(滑っていく)動き。スキー捌きの巧さが顕著に現れるこの2点の動作に特異的にはたらくフレックスパターンを採用しております。ノーズ<センター<テールの順でフレックスが硬くなるように設定されており、ARMADAのZEROシリーズらしい味付けが施されております。
④アルミインサート搭載のスクエアテール
テール端部の形状はSTRANGERと同じスクエア形状です。そうすることでテールマニュアル、バター時に荷重を乗せやすく、かつ安定させやすいというメリットがあります。滑走面側にも特徴があり、端部までソール材を使うのではなく、端部にアルミプレート張り込んでおります。そうすることでテールのやや硬めのフレックスと相まり、壁やRをテールで強烈に抉るような当て込みが可能となります。
⑤フルラップドエッジ
最近は軽量化のためにスキー端部の非接雪面のエッジを抜く傾向にありますが、KIMBOはスキーをぐるっと一周取り囲むようにエッジが入っております。人工物への接触が多いパークライディングにおいて、スキーの基本構造が崩れにくくするための工夫です。
⑥スイングウエイトの軽減
STRANGERは端部に行けば行くほど太くなりますが、KIMBOはARMADAスキーが多用する5ディメンション(ツチノコ)型に近い形状を採用し、スイングウエイトを軽減し、軽快な操作性を提供いたします。
プロフィール

長年のアルマダアスリートであるキム・ボバーグはレジェンドであり、このスポーツの真のアンバサダーです。Field Productionsとの伝説的なビデオパートから、『Oil and Water』でのバンガー・セグメント、そして彼のホームリゾートであるクランペンで毎年開催されるキンボ・セッション(お気に入りのスキーヤーが一堂に会してシュレッドするイベント)の主催に至るまで、彼がブランドとフリースキー文化に与えた影響は計り知れません。彼は雪上で最もスタイリッシュなスキーヤーのひとりであるだけでなく、最も素敵なスキーヤーのひとりでもあります。製品KIMBOの詳細は彼のインスタグラムにてご確認ください。
instaはコチラ↓

“The Dayのための究極のパウダースキー”
リバースサイドカット、133mmのワイドなウエスト、キャンバーを持たないARパウダーロッカーは、ARGが特別なスキーであることを印象付けます。ウルトラライト(UL) 仕様のARG II UL。ARG II ULはARGシリーズの第三世代となります。フルロッカーが実現させる足元を中心としたピボットターンやバタートリックはもちろん、スライドターンが可能で、 ARG II独特の操作感を味わうことができます。ULとなった事でさらにそれらの動きが軽快に行えるようになりました。このパウダースキーは、それまでの常識を破壊する究極のパウダースキーとして開発が進められ、ウォータースキーからヒントを得て誕生しました。70cmを越すようなディープパウダーにおいて比類のない浮力を発揮し、他のどのARMADAスキーよりも最速で滑られます。また、ARGの開発は後のJJシリーズ発展のベースともなっています。

“Ultimate Pow Ski Tool by Sammy”
サミー自身が”究極のパウダーツール”と述べるほどパウダーでの性能を極限まで突き詰めた注目のパウダースキーです。Top&Tailのエッジレスの部分はスイベルテックと名付けられ、接雪面以外のエッジレスの部分はTip,Tail共に全て面取りされた3D形状となっております。スイベルとは2つの接続点を持って互いに自由に回転できるようにした接続部品を指します。 一般的なスイベルは、支持構造中の円筒形の棒が自由に回転できるように取り付けられており、釣りが趣味の皆様にはお馴染みの部品です。フラットな足元を支点にTip&Tailは縦横斜め自由自在に動かすことが可能となります。まさにスイベルのような動きを可能とする3D形状です。パウダーの中で3Dなスキー操作可能となり、パウダーでのスキーの楽しみ方を広げてくれるスキーです。

“Best of Powderski”
パウダーでパークのように遊ぶために生まれたJJ。それはいつしか誰でも簡単に最高のパウダーランができるスキーとしてブームを巻き起こしました。今に至るまで改良を繰り返し、JJの名に恥じない最新版です。オリジナルARV116JJの基本構造をそのままに芯材をカルバコアへ、エッジは1.7 Lightweight Edgeへ変更し、超軽量パウダースキーZERO ARV116JJUL(通称JJUL)が誕生しました。JJULはULの愛称でJJブーム再来を巻き起こしたニュースタンダードスキーです。スキーヤーレベルを問わずに、パウダースキーに迷ったらとりあえずコレで間違いのないスキーです。
WW121 vs JJUL
どちらのスキーも、非常に操作がオートマチックでイージーなパウダーライディングを楽しむことが可能なモデルですが、WW121はパウダーに特化したモデルとなっております。そのため、太いスキーの扱いに慣れていないパウダー系スキー初中級者や初めてBCでの使用を想定されている方はJJULをおすすめいたします。
その理由↓
扱いやすく、センター幅を感じにくい。
軽量であるのに高い滑走性。
パウダー以外での滑走性の高さ。
シールがWW121よりも効く。
WW121は”パウダーの日にしか履かない”そんな方にお勧めです。どのスキーよりも浮力が高く、ディープパウダーをオートマチックに滑走可能です。大きなロッカーにより、接雪面も非常に短いため、細かいツリーランであっても軽快な操作が可能です。JJULの浮力に物足りなさを感じたら、次はこれです。パウダーハントのためのハイクアップにも使用できる重量ですが、パウダーのないタイミングではシールが効きにくいため、1本使いではなくフォローとして細身のスキーが必須となります。ゲレンデ&BCのように1本使いしたい方は、JJULがおすすめです。

STRANGERはパークスキーに用いられる高強度なポプラアッシュコアを使用しております。軽量化一辺倒の中、スキー内部の多くをウッドで占める構造で2000g代と重い部類に入りますが、適度な重さがある事でしなやかながら安定感の高い滑走性能を発揮します。そしてウッドが持つ高い緩衝性と適度な反発で乗り心地の良い仕上がりとなっております。カーボンやメタルが完全に入っていないウッドの特性を生かし切ったスキーといっても良いでしょう。また、しなやかで柔らかめのフレックスとショートラディウスが相まってRの表記以上によく曲がるため、簡単に、より深いターンを楽しめます。まさにゲレンデクルーザーと言っても良いでしょう。24-25 KIMBOの原型にもなったスキーです。
試乗会&イベント情報


4月第二週末は、今年最後の試乗会のチャンスとなります。野沢温泉会場はフルラインナップ&ブーツ(24.5,26.5,27.5)をお試しいただけます。焼額山会場はARV116JJUL、ARV112,ARV106のみのご用意となります。皆様のお越しをお待ちしております。


4/18-19はエイブル白馬五竜スキー場に集合!!
ARV “MINI SLOPE FES”2025
昨年までの戸隠スキー場から会場を変更しての開催です。
子供から大人まで楽しめるミニスロープスタイル形式のイベントです。参加者を2ヒートに分けてジャンプ&ジブの計2アイテムを流しながら、非競技中のヒートの参加者がジャッジングします。1-3位には豪華景品を贈呈。輝いていた、盛り上げていたライダーには特別賞のチャンスも。ARMADAライダーが選んだ最優秀選手には25ARVを贈呈いたします。
ARV “MINI SLOPE FES”2025 エントリーはこちら。
Hakuba Jr Freeski open 2025
ここからキャリアをスタートしたライダーは数知れず。著名ライダーを多数生み出したジュニアフリースキーヤーの登竜門が今年も開催です。
18日AM公式練習、19日が本戦となります。
18日PMは大会コースを一部使用したARV “MINI SLOPE FES”2025を開催いたします。
この2日間はARMADAスタッフが現地入りし、次世代ライダーのセレクションも兼ねております。
皆様のご参加お待ちしております。
Hakuba Jr Freeski open 2025エントリーはこちら
最後までご拝読ありがとうございます。
今年の春は雪も、イベントも盛りだくさんとなります。
雪山で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
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