2025.06.27 厳冬期のBC &Powder Ski

みなさんこんにちは。

今週も非常に暑い日が続き、待ちに待った週末ですね。連日の猛暑に早くも雪が恋しくなっている今日この頃。前回配信では、春の残雪期にマッチするモデルについてお伝えいたしましたが、今回はこの暑さを少し和らげてくれるような、厳冬期のBCにぴったりなスキーについてお届けいたします。厳冬期の醍醐味はやはりパウダーです。BCには出かけないという方にも参考になる内容となっておりますので是非お読みください。

はじめに…厳冬期のBCとは?
あえて厳しい環境の時期に、スキー場外の自然の山に出かける遊び。自力で登って、滑って、生きて帰ってこなければならない。つまり、道具は生命線。あなたがBC中に身につけるもので、一番長さがあり、重く、行動に最も影響を与えるものはスキーとビンディングです。この先は、厳冬期のBCでセンター100mm半ば以上のスキーを使用することを前提に話を進めてまいります。

ギアを決定する要素とは?
1.どのくらい歩くのか?
2.どんな斜面にいくのか?
1.2の観点から選ぶべきスキーは大まかに決まってきます。一般的に、歩く時間が長いのであれば、より軽量なものを。より急で、広い斜面のパウダーを滑るのであれば、より太く、長いスキーを。どれくらいの時間をかけて、どんな斜面を滑るのかによって選ぶスキーは変わってきます。

3.汎用性か?専門性か?
ハイクとライドの二つの観点と、スキーとビンディングのそれぞれにおいて汎用性と専門性のどちらに重きを置くのかを決定する必要があります。

4.滑走&ハイクスキルは?
スペックオーバーのギアを使用することは全くメリットがありません。滑走に関してはスキーのフレックスとトーションが強くなる、かつ、Rが大きくなると扱いは難しくなります。ハイクに関しては、センターが太くなればなるほど、接雪長が短くなればなるほどシールが効きづらくなり難易度が上がります。パウダーの時期だからといって、ハイクする場所がどこもかしこもパウダーと言うことは中々ありませんので、雪質によってスキルの差が顕著に現れます。

5.体力があるか?
登りだけではなく、滑り降りてくる体力も温存する必要があることを忘れないでください。場所によっては、滑り切って終われるとも限りません。結局のところ最後は体力勝負です。体力さえあれば、1~4を無視してしまっても何とかなってしまいます。

結局のところハイクとライドのどちらのパフォーマンスをより重視するか?そのバランスと、ご自身の体力やスキル面を総合的に精査して、妥協点を探る事が重要です。

BCのためのスキーとツアー系ビンディングの組み合わせ。
ビンディング一つで、機動性、滑走性能の両方に大きな影響を与えます。ハイク&ライドのスタイルで高い滑走性能を約束するSHIFT2と、圧倒的な軽さで高い機動力を約束するTRACER TOURの2タイプで様々なニーズにお応えいたします。

上の画像は、スキーの幅によってどんなタイプのツアー系ビンディングが適しているかを示した一覧表です。LOCATORが取り上げられておりますが、他のスキーを選ぶ際も同じように考えていただくとよいかと思います。

一般的には細いスキー=機動性を重視、太いスキー=滑走性を重視という考え方になりますので、それらを考慮してビンディングをセットすることが一般的です。

N TRACER TOUR
重量僅か780g(1Pair) の超軽量ビンディング。シンプルかつ単純明快な構造で、トラブルレス、素早いモードチェンジが特徴です。機動性を重視した軽量ツアースキーはもちろん、パウダー専用BC機の機動力を向上させるためにセットするケースもございます。 推奨スキー:LOCATORシリーズ/JJUL/ww116&121

N SHIFT 2 MN 13
SHIFT13がリニューアルいたしました。AFDプレート、ウイングの幅が改良されております。トゥピースがトランスフォームする事でハイクはテック、ライドはアルペンスタイルとハイク&ライドにおいて高いパフォ ーマンスを発揮いたします。ツアーはもちろんゲレンデユースにおいても軽量ビンディングの恩恵を受けることができます。 推奨スキー:LOCATOR112,104 / JJUL / ARV112/WW116

ライド性能の重視、ゲレンデとの併用のを視野に入れた組み合わせ例。
もっぱらBC用としてではなく、ゲレンデでも同じスキーで楽しみたいという方も多い事と思います。JJULやWW121&116のようにある程度軽量(重くても1/2ペア 1800g程)で、SHIFT2を組み合わせることでそういった要望にもお応えすることが可能です。

パウダーでパークのように遊ぶために生まれたJJ。それはいつしか誰でも簡単に最高のパウダーランができるスキーとしてブームを巻き起こしました。今に至るまで改良を繰り返し、JJの名に恥じない最新版です。オリジナルARV116JJの基本構造をそのままに芯材をカルバコアへ、エッジは1.7 Lightweight Edgeへ変更し、超軽量パウダースキーZERO ARV116JJUL(通称JJUL)が誕生しました。JJULはULの愛称でJJブーム再来を巻き起こしたニュースタンダードスキーです。スキーヤーレベルを問わずに、パウダースキーに迷ったらとりあえずコレで間違いのないスキーです。

サミー自身が”究極のパウダーツール”と述べるほどパウダーでの性能を極限まで突き詰めた注目のパウダースキーです。Top&Tailのエッジレスの部分はスイベルテックと名付けられ、接雪面以外のエッジレスの部分はTip,Tail共に全て面取りされた3D形状となっております。スイベルとは2つの接続点を持って互いに自由に回転できるようにした接続部品を指します。 一般的なスイベルは、支持構造中の円筒形の棒が自由に回転できるように取り付けられており、釣りが趣味の皆様にはお馴染みの部品です。フラットな足元を支点にTip&Tailは縦横斜め自由自在に動かすことが可能となります。まさにスイベルのような動きを可能とする3D形状です。パウダーの中で3Dなスキー操作可能となり、パウダーでのスキーの楽しみ方を広げてくれるスキーです。

「サミー・カールソン プロモデル」 24-25より待望のショートサイズ175cmが新登場。サミーがHIKE&RIDEのスタイルでBCでパフォーマンスを発揮するために生まれたホワイトウォーカー(WW)は、HIKEの妨げにならない軽さ、そしてジャンプがしやすい反発、ハイスピードで滑走可能な力強さを兼ね備えます。抵抗の少ないピン形状のトップ&テールと、軽量コアをカーボンで包み込む事で強い張りと反発を持ち、パウダーの中を切り裂くようにハイスピードで進んでいきます。JJと同サイドカットではあるが、WHITEWALKERはパウダーで自ずと浮かび上がる構造ではありません。しかしながらサミーが得意とする連続するマッシュなどの場面において、着地時の抵抗を逃し失速を抑えられる非常に合理的な特性と言えます。オープンバーン&急斜面の高速域ではスキートップの一番太い部分が雪を捉え浮力が発生します。また、パウダーでの上下動を用いたマニュアルチックな操作により低中速域でのライドも楽しむことが可能です。オートマチックなJJとマニュアルチックなWWでパウダーライドの楽しみ方の幅が大幅に拡大いたします。

全く新しいARV 112は、パウダーを斬るシェイプと、オールマウンテンに対応する新構造で、ARVシリーズの頂点に立ち、 オールコンディションに対応いたします。25よりシンプルデザインのCLEANも追加され、お好みのデザインをお選びいただけるようになりました。ティップとテールに施された長く低いロッカーラインと112mmのウェストが深いパウダーを切り裂き、ポプラコアとフルエッジラップがハイスピードと硬 めのコンディションに十分な安定性と反発を備えます。ARV 112は、全開チャージが可能なフリースタイルパウダースキーとして、アスリートたちから高い評 価を得ております。また、力強く進化したJJともいえるでしょう。少々重量は重いですが、”せっかく登るのだからしっかり滑りたい””ゲレンデメインでBCと併用したい”そんな方にお勧めです。

パウダー狙いのBCに特化した組み合わせ例。

本気のパウダーハンティングのためにBCへ出かけるのであればこのスキーは外せません。180cm(1500g)という超軽量スキーでありながらもカーボンでパワーアップを図ることでパワフルなエッジングと高速滑走を可能とする強さを兼ね備えております。また、浮力を発生させるワイドなトップを有しながらもロッカーを長く、低く設定することでディープパウダーをハイスピードで滑走することが可能となりました。ハイク&ライドをさらに極めるスキーヤーをネクストレベルへ導くBC最速スキーに違いありません。ビンディングはもちろんTRACER TOURを搭載し、機動性を武器に、ディープパウダーを探しに出かけましょう。

また、JJULやWW116へのTRACER TEC搭載実績もございます。このビンディングを搭載することで、軽量化されるだけではなく、スキーがヌルヌルと動くようになりますので、より自由度の高い、スキーらしからぬ動きでパウダーを楽しむことが可能です。

今回も長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は、ARVやシグネチャーを中心に、最近トレンドのセンター100mm付近のスキーについて特集してまいります。次回もお楽しみに!!

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