2023.10.30 山全体を楽しむ“ディクリビティー&リライアンス”

ARMADAファンの皆様こんにちは。

10月も今日で終わり。いよいよシーズン開幕までのカウントダウンが始まりました。テストセンターを構える野沢温泉の山には10月中に初雪がありました。もちろん周りの2000m級の山々も白く色付き、冬がすぐそこまできております。また、各ディーラーではニューモデルの納品が本格化しております。中には完売商品も出てきておりますので、シーズンの準備はお早めにお願いいたします。さて、今回は山全体を楽しむ”ディクリビティ&リライアンス”というタイトルのもと進めてまいりますが、本題に入る前に、一つお知らせがございます。

ARMADA familyのTof Henryと同行していた山岳ガイドのJuan Señoretが、2023年10月11日にチリのロスラゴス地方のプンティアグド火山の北面で発生したスキー登山事故により亡くなりました。お二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。TofはDECLIVITYシリーズ、特にXや108Ti開発のキーパーソンとしてArmadaの大切なメンバーの一人です。 シャモニー出身の彼は力強さ、流動性、ライディングの精度で前例のない激しいラインを滑り倒したビックマウンテンライダーで、多くのスキーヤーの目に焼き付いていることでしょう。
#WeLoveYouTof

・ディクリビティー&リライアンス

リフトアクセスでのオールマウンテンなシーンからビッグマウンテンでのハイレベルなライドを要求するスキーヤーをも満足させるディレクショナルスキーが展開されているシリーズです。ARMADA=ツインチップブランドが手がけた“滑り”を追求したモデルで、随所にフリースキーチックな形状や工夫が見られます。同ディメンションで展開されているリライアンスはソフトフレックスモデルで、体格や好みによって選択することが可能です。

・ディレクショナルスキーとは?

ディレクショナルスキーとは進行方向が決まっており(フラットテール)、センター位置も大きくセットバックされた形状のものを指します。これは、スキーの最もベーシックな形状とも言えます。遊び心に溢れたツインチップは北米、ハードパックでも抜群のターン性能を発揮するディレクショナルはヨーロッパで生まれました。約10年前、当時のアメリカはツインチップの全盛期。一般スキーヤーからファミリースキーを楽しむ家族連れまで、多くのスキーヤーが挙ってツインチップを使用している姿がスキー場の至る所で散見されました。それから時は経ち、近年はディレクショナルの使用率が圧倒的に高くトレンドは変化、原点回帰したといえます。これは多くのスキーヤーが滑走性能、滑り応えのあるスキーを求め行き着いた結果と言えるのではないでしょうか。自由に遊ぶために生まれてきたツインチップ、滑走性を追求したディレクショナル。この相反する2タイプの良いところをARMADAらしく融合させたスキーがDECLIVITY & RELIANCEです。

・注目ポイント

①軽量であること

Declivity XにはHybrid Caruba Core、それ以外のモデルにはCaruba Coreが使用されております。Carubaはとても軽量な素材です。軽量でしなやかな芯材にメタル(Ti)やカーボン(C)を組み合わせる事で、軽量でありながらも安定性を欠くことなくシャープなターンを可能としております。Tiシリーズに関しては「メタル入りであるのに軽い。」そんな第一印象を受けるスキーに仕上がっております。

image

トップ部のメタルシートはATBと言う切り欠き加工が施され、写真には黒く映っております。ATBを施すことで、振動の抑制やスイングウエイトの軽減を図っております。また、Topが適度に捻れるため、素早く雪面を捉えターンの導入がスムーズになります。

②操作性の高さ

ディレクショナルスキーの原点ともいえるレーシングスキーは、圧雪されたハードバーンで有効エッジ長を出来る限り長く取り、雪面を確実に捉え続けられるようにできております。しかし、フリーライドではどうでしょうか?多様な雪質、雪面の凹凸、障害物など多くの困難が待ち受けております。つまり雪面を捉え続け、ズレないスキーは危険なのです。DECLIVITY & RELIANCEはTip&Tailにロッカー形状を持たせることでキレて適度にズラす事も可能なフリースタイル寄りの特性を持ったスキーです。

image

ビッグマウンテンやオフピステを想定したXや108Tiはロッカーを多く取り、高速直進安定性と繊細なスキーコントロール性を兼ね備えております。対して92Ti以下の太さのスキーはオンピステメインでターンを楽しむスキーです。よって、最大限の有効エッジ長を確保しながらも引っ掛かりを無くすためのロッカーバランスが取られているのです。102Tiはその中間といったところ。フリースキーをバックボーンに持つARMADAだからこそ可能な絶妙なロッカーバランスで操作性と安定性抜群のフリーライドディレクショナルスキーが誕生いたしました。

③滑走性の高さ
滑走面には通称ブラックソールとも呼ばれ、レーシングスキーに用いられるComp Series Baseが使用されております。

image

WAXが良く浸透し静電気の発生も少ないためよく滑る素材です。その代わりに日頃からのワクシングによるメンテナンスを必要とするデリケートな滑走面でもあります。

スペック一覧

image
image

*Side Cut,Radius,WeightはLength赤文字表記に対するデータです。
*両モデルとも同サイズの場合、同モールドにて製造しております。

センター幅82mmとシリーズ中で最も日本のスキーカルチャーにマッチするスキーでは無いでしょうか?ARMADAでは最も細いモデルのスキーであり、一般的なカービングスキーをひと回りワイドにしたようなフォルムにプレートのないフリースタイルなカービングスキーとなっている。有効エッジ長を確保しつつもTop&Tailの絶妙なロッカーによりピーキー過ぎず、楽に、純粋にターンを楽しむための一台。もちろんしっかり踏み込み板をたわませることでパワフルなカービングターンを堪能していただける。DECLIVITY & RELIANCE82をメインスキーとしてはもちろん、セカンドスキーとして新たな領域を体感してみませんか?メインサイズは166cmです。

メタルを取り除き、より軽量でしなやかなフレックスにより誰もがスキー本来の楽しみ方の一つであるターンをしっかり味わうことが可能なCシリーズ。センターは82mmと88mmの2種類がラインナップされております。Cはカーボンを意味し、適度な反発を発生させフレックスを補うことで安定した滑走性能を引き出します。柔らかいスキーをお求めの方、体重の軽い方や脚力に自信のない方でも簡単にターンすることができます。88Cは中・大回り、82Cは小回りが得意です。

センター幅92mmでバランスが非常に整っているスキーです。一般的なゲレンデ向けスキーよりも太めではあるが素早いEdge to Edgeでのシャープなカービングターンからゆったりとしたターンまで自由自在な操作が可能です。滑走距離の長い広大なスキーリゾートを滑り倒すのであれば間違いなくこのスキー。カルバコアを上下2枚のメタルで挟み込むことでハードバーンでの強いエッジングと安定感を生み、ややワイドなセンターが緩んだ雪でも安定したターンを実現します。92Tiの国内メインサイズは172cmです。よりダイレクトな操作感を求める方はSTH16をセットすることをお勧めいたします。

ビックマウンテン系のXや108Tiとオンピステ向けのセンター幅92mm以下のモデルのちょうど中間に位置します。ノーズはサイドカントリーや突然出会すPowder Dayに対応するため、ややロッカーを大きめに取っているものの有効エッジ長を最大限確保し、ハードバーンでの操作性や安定感も高めたオールマウンテンディレクショナルスキーです。メインサイズは180cmで、このスキーの性能を最大限に発揮させるために、ビンディングはSTRIVE16やSTH16がお勧めです。

108Tiは、他のTiシリーズと異なりメタルとカーボンをCaruba Coreに組み込むことで軽量でありながらハイパワーなスキーが誕生いたしました。Xと同ジャンルのビッグマウンテンスキーではありますが、重過ぎず、太すぎずハイク&ライドのスタイルにもマッチします。カーボン由来のもたつきの無いシャープな操作感と反発力で大斜面をハイスピードでライドすることが可能です。108mmのセンターでターンのスムースな切り替えやエッジがしっかりと雪面を捉え、より厳しいコンディションで本領を発揮します。

シャモニーをホームとするTOFがプロデュースしたビッグマウンテンスキーです。ソフトバーン、ハードバーンが混在する大斜面をハイスピードでライドするために生み出され眞下。重量増を最小限に抑えつつ、スキー本体のフレックスや剛性を高めるHybrid Caruba Coreを使用し、ハードバーンをしっかり捉える高剛性のセンターと、パウダーに逆らわないソフトなノーズを搭載しております。豪快かつ繊細な操作を可能とするロッカーバランスでハイスピードでのフリーライディングを実現します。ビンディングはSTRIVE16、SHIFT13をスタイルに合わせてチョイスしましょう。

今回はDECLIVITY & RELIANCE Seriesについて解説して参りました。フリースキーをバックボーンとするブランドが本気で滑るために作ったディレクショナルスキー。その中にもライダーが自分自身のために作ったARMADAらしいモデルから、純粋にスキーを楽しむ全てのスキーヤーに向けたモデルまで充実のラインナップ。さらには性別の垣根を取り払うことでより多くのニーズに応えて参ります。

友だち追加

2024.04.22NEW SHIFT 2
2024.03.15New DECLIVITY X シリーズ
2024.01.31DEMOTOUR 注目のニュースキー
2023.12.22ZERO JJUL Vs WW121
2023.09.29AR.Japan Family NZ Trip x New ARV&ARW
2023.07.07ショートファットの可能性 “SHORT PANTS PARADOX”
2023.06.02旅 x LOCATOR96 2023 / How to “DIY” ギアメンテナンス
2023.04.27春の山スキー with LOCATOR シリーズ
2023.03.31春シーズン到来&23-24 ZERO SERIES
2023.02.17All New ARV&ARW Vol.2
2023.01.13All New ARV&ARW Vol.1
2022.12.09アルマダ・ディクリビティー&リライアンス Vol’2
2022.11.17アルマダ・ディクリビティー&リライアンス Vol’1
2022.10.14アルマダ・ロケーターシリーズ
2022.09.16アルマダ・ARV & ARWシリーズ
2022.08.19アルマダ・シグネチャーシリーズ
2022.07.06アルマダ・ゼロシリーズ
2022.06.09ARMADA TEAM WEEK
2022.05.10春の乗鞍BC ~LOCATOR96 x TRACER Bin~
2022.04.14南志賀Traditional Trail Tour
2022.03.17ALL NEW LOCATOR Series
2022.02.17All New Zero Series
2022.01.20DEMO TOUR 夏油高原 インプレッション
2021.12.16【予約受付開始】DEMO TOUR2022&ARW106UL雪上インプレッション
2021.12.08DEMO TOUR 2022開催決定!!&Details of ARMADA Ski’s Vol’5
2021.10.13Details of ARMADA Ski’s Vol’4
2021.09.14Details of ARMADA Ski’s Vol’3
2021.08.18Details of ARMADA Ski’s Vol’2
2021.07.12Details Of ARMADA Ski’s Vol’1
2021.05.21ARMADA SNOW WEAR
2021.04.23春山BC特集!!!
2021.02.22[Info] 21-22 New Products!!
2020.06.15WHITEWALKER&STRANGER
2020.04.10TRACERシリーズ
2020.03.09New DECLIVITY シリーズ