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2021.10.13 Details of ARMADA Ski’s Vol’4
ARMADAファンの皆様。
10月も後半に差しかかり、シーズン開幕までのカウントダウンが始まりました。シーズンの準備はお済みでしょうか?
今回のDetails of ARMADA Ski’s Vol’4ではDECLIVITY&RELIANCEシリーズについて解説して参ります。ツインチップビルダーとしての経験やアイディアと最新の製造技術により誕生したディレクショナルフリーライドスキーとなっております。
21-22よりウイメンズモデルにあたるRELIANCE Sireseが登場いたしました。ウイメンズモデルではありますが、体格や技術、好みに応じてUNISEXで使用可能となっております。
●Introducing the Armada Reliance Series
●About Directional Skis
ディレクショナルスキーとは進行方向が決まっており(フラットテール)、センター位置も大きくセットバックされた形状のものを指します。これは、スキーの最もベーシックな形状とも言えます。遊び心に溢れたツインチップは北米、ハードパックでも抜群のターン性能を発揮するディレクショナルはヨーロッパで生まれました。約10年前、当時のアメリカはツインチップの全盛期。一般スキーヤーからファミリースキーを楽しむ家族連れまで、多くのスキーヤーが挙ってツインチップを使用している姿がスキー場の至る所で散見されました。それから時は経ち、近年はディレクショナルの使用率が圧倒的に高くトレンドは変化、原点回帰したといえます。これは多くのスキーヤーが滑走性能、滑り応えのあるスキーを求め行き着いた結果と言えるのではないでしょうか。自由に遊ぶために生まれてきたツインチップ、滑走性を追求したディレクショナル。この相反する2タイプの良いところをARMADAらしく融合させたスキーがDECLIVITY & RELIANCEです。
●Feature of DECLIVITY & RELIANCE Series
DECLIVITY & RELIANCEの特徴について説明して参ります。
①軽量であること
Declivity XにはHybrid Caruba Core、それ以外のモデルにはCaruba Coreが使用されております。Carubaはとても軽量な素材です。軽量でしなやかな芯材にメタル(Ti)やカーボン©を組み合わせる事で、軽量でありながらも安定性を欠くことなくシャープなターンを可能としております。Tiシリーズに関しては「メタル入りであるのに軽い。」そんな第一印象を受けるスキーに仕上がっております。
トップ部のメタルシートはATBと言う切り欠き加工が施され、写真には黒く映っております。ATBを施すことで、振動の抑制やスイングウエイトの軽減を図っております。
②操作性の高さ
ディレクショナルスキーの原点ともいえるレーシングスキーは、圧雪されたハードバーンで有効エッジ長を出来る限り長く取り、雪面を確実に捉え続けられるようにできております。しかし、フリーライドではどうでしょうか?多様な雪質、雪面の凹凸、障害物など多くの困難が待ち受けております。つまり雪面を捉え続け、ズレないスキーは危険なのです。DECLIVITY & RELIANCEはTip&Tailにロッカー形状を持たせることでキレて適度にズラす事も可能なフリースタイル寄りの特性を持ったスキーです。
ビッグマウンテンやオフピステを想定したXや108Tiはロッカーを多く取り、高速直進安定性と繊細なスキーコントロール性を兼ね備えております。対して92Ti以下の太さのスキーはオンピステメインでターンを楽しむスキーです。よって、最大限の有効エッジ長を確保しながらも引っ掛かりを無くすためのロッカーバランスが取られているのです。102Tiはその中間といったところ。フリースキーをバックボーンに持つARMADAだからこそ可能な絶妙なロッカーバランスで操作性と安定性抜群のフリーライドディレクショナルスキーが誕生いたしました。
③滑走性の高さ
滑走面には通称ブラックソールとも呼ばれ、レーシングスキーに用いられるComp Series Baseが使用されております。
WAXが良く浸透し静電気の発生も少ないためよく滑る素材です。その代わりに日頃からのワクシングによるメンテナンスを必要とするデリケートな滑走面でもあります。
・Spec Chart
*Side Cut,Radius,WeightはLength赤文字表記に対するデータです。
*両モデルとも同サイズの場合、同モールドにて製造しております。
・Details
センター幅82mmとシリーズ中で最も日本のスキーカルチャーにマッチするスキーでは無いでしょうか?ARMADAでは最も細いモデルのスキーであり、一般的なカービングスキーをひと回りワイドにしたようなフォルムにプレートのないフリースタイルなカービングスキーとなっている。有効エッジ長を確保しつつもTop&Tailの絶妙なロッカーによりピーキー過ぎず、楽に、純粋にターンを楽しむための一台。もちろんしっかり踏み込み板をたわませることでパワフルなカービングターンを堪能していただける。21−22よりメタルを取り除き、よりソフトに誰もがターンを楽しむことができるRELIANCE82Cが新登場。82CはRELIANCEのみの展開ではあるが、174cmまでのラインナップでUNISEX対応。DECLIVITY & RELIANCE82をメインスキーとしてはもちろん、セカンドスキーとして新たな領域を体感してみませんか?
21-22より新たに展開された88C。メタルを取り除き、より軽量でしなやかなフレックスにより誰もがスキー本来の楽しみ方の一つであるターンをしっかり味わうことが可能なスキー。Cはカーボンを意味し、適度な反発を発生させフレックスを補うことで安定した滑走性能を引き出している。92Tiに近い柔らかめのスキーをお探しの方はこちら。
センター幅92mmでバランスが非常に整っているスキー。一般的なスキーよりも太めではあるが素早いEdge to Edgeでのシャープなカービングターンからゆったりとしたターンまで自由自在な操作が可能。滑走距離の長い広大なスキーリゾートを滑り倒すのであれば間違いなくこのスキー。カルバコアを上下2枚のメタルで挟み込むことでハードバーンでの強いエッジングと安定感を生み、ややワイドなセンターが緩んだ雪でも安定したターンを実現する。
ビックマウンテン系のXや108Tiとオンピステ向けのセンター幅92mm以下のモデルのちょうど中間に位置する。ノーズはサイドカントリーや突然出会すPowder Dayに対応するため、ややロッカーを大きめに取っているものの有効エッジ長を最大限確保し、ハードバーンでの操作性や安定感も高めたオールマウンテンディレクショナルスキー。
21-22新たにDECLIVITY Seriesに追加された108Tiは、他のTiシリーズと異なりメタルとカーボンをCaruba Coreに組み込むことで軽量でありながらハイパワーなスキーが誕生。Xと同ジャンルのビッグマウンテンスキーではあるが、重過ぎず、太すぎずハイク&ライドのスタイルにもマッチする。カーボン由来のもたつきの無いシャープな操作感と反発力で大斜面をハイスピードでライド可能。108mmのセンターでターンのスムースな切り替えやエッジがしっかりと雪面を捉え、より厳しいコンディションで本領を発揮する。
ARMADAを代表するビッグマウンテンライダーらによる対談↓↓↓
シャモニーをホームとするTOFがプロデュースしたビッグマウンテンスキー。ソフトバーン、ハードバーンが混在する大斜面をハイスピードでライドするために生み出された。重量増を最小限に抑えつつ、スキー本体のフレックスや剛性を高めるHybrid Caruba Coreを使用。ハードバーンをしっかり捉える高剛性のセンターと、パウダーに逆らわないソフトなノーズを搭載。豪快かつ繊細な操作を可能とするロッカーバランスでハイスピードでのフリーライディングを実現する。
TOFが語るDECLIVITY Xとは↓↓↓
今回はDECLIVITY & RELIANCE Seriesについて解説して参りました。フリースキーをバックボーンとするブランドが本気で滑るために作ったディレクショナルスキー。その中にもライダーが自分自身のために作ったARMADAらしいモデルから、純粋にスキーを楽しむ全てのスキーヤーに向けたモデルまで充実のラインナップ。さらには性別の垣根を取り払うことでより多くのニーズに応えて参ります。
次回はSignature Seriesについて触れて参ります。
お楽しみに!!