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2024.09.13 ZERO “KIMBO” 2nd インプレッション
みなさんこんにちは。
9月に入り、商品も一部入荷してまいりました。シーズンインはもちろん楽しみですが、我々スキーヤーにとって、新しいギアを受け取る日というのは間違いなく特別な日となることでしょう。お手元に届くまで今しばらくお待おちください。今回も前回に引き続き、ZERO KIMBOの2ndインプレッションが、ニュージーランド遠中の藤井 源(Gen)より届いておりますので皆様にお届けしたいと思います。
本題に入る前に、Genは現在、NZで開催されているジョシーウェルズインビテーショナルに招待され、参加しております。このイベントは、ジョーシー・ウェルズが主催し、世界各地からスキー&スノーボードのトップライダーが集結し、特設セクションにて開催されます。ジョシーは現役時代、パイプ、スロープスタイルの両方でXgamesへ参加するなど、マルチに活躍したフリースキーのカリスマです。現在、NZのハーフパイプ競技は国技とも言えるくらい強い選手が連続して誕生しているのも、彼の活躍があったからこそのものでしょう。
初日から、さっそく日本人初のレールからのダブルミスティアウトをメイクしていたGen。このイベントは9/16まで続きます。更なるビックトリックに期待です!!
ぜひ、Instaにてjossiwellsinvitationalと検索してみてください。
さて、前置きが長くなりましたが、本題に入ってまいります。Genには今回、下記5点についてASKしており、長年アルマダを使っているハイスキルな彼だからこそ語れる回答を得ることができました。
1.パークでの使用感
2.パイプでの使用感
3.ゲレンデでの使用感
4.今までの他のアルマダのスキーとの決定的な違い
5.個人的に気に入っている点
前回の投稿を読むことでより理解が深まりますので、まだお読みになっていない方は要チェックです↓
ZERO “KIMBO” 1st インプレッション
以下は源からのレポートです。
1.パークでの使用感
はじめ、サイズが182cmという表記のため少し長めかなと感じておりましたが、履いてみるとスイングウエイトも軽く、ジャンプやジブでの機敏な動きにも対応し、しっかりとしたキャンバーでキレのある動きを出すことができることに驚きました。
そしてノーズは、柔らかすぎず、硬すぎず適度なハリがあり安心して体重を預けることができます。よって、バタートリックをするには1番のスキーと言っても過言ではないでしょう。バターがしやすスキーというのはただ柔らかいだけではいけません。全体重を一点に乗せた際に、そのプレッシャーに耐えうる芯が必要です。KIMBOはそれを十分に満たしております。
また、テールはノーズと比較し、しっかりしていますが、テールはノーズよりも体重を乗せやすいのでテールバターにも最適な硬さとなっております。
2.パイプでの使用感
KIMBOを履いてオリンピックパイプ(スーパーパイプ)を1日滑ってみましたが、板のシェイプがパイプのような複合的なセクションにおいても滑りやすく安定する形になっていると感じました。そして、ロッカーをしている板によくありがちなバタつきやブレが全く無く、青凍りのハーフパイプを安定した滑走性でエアに繋げることができました。驚くことにKIMBOを乗ってスーパーパイプを滑ると、これまで飛んだことの無い高さを出すことができました。
実は、以前より一部ライダーの間ではベースモデルであるSTRANGERのパイプでの可能性についてささやかれておりました。このスキーには目に見えない可能性がまだまだ秘められているのではないでしょうか?
3.ゲレンデでの使用感
この板を履いてフリーランをした時刻がゲレンデがボコボコに荒れ始める午後2時ごろでした。しかし、この板は軽く取り回しが良いのにも関わらず、走破性もあり、ボコボコのゲレンデも難なく滑ることができました。安定性と15mのラディウスによって綺麗なカービングで上から下までライディングすることが出来ました。一般的にロッカーのスキーはズレがちなイメージがありますが、この板はカービング時にズレやブレが無く安心して体重をかけていけるのでゲレンデ使いにももってこいな一本です。パークには入らないけれど地形やバンクを絡めた遊びにもマッチしますので、多くの方にのっていただけることと思います。
4.今までの他のアルマダのスキーとの決定的な違い
私もこれまでにに乗り込み、ユーザーの皆様からも絶大な人気・信頼を集めているBDOGとの違いについて検証いたしました。KIMBOはBdogより圧倒的にハリがある上に、丁度いい柔らかさを持っていると感じました。スキーをあおった感じとしては柔らかく感じますが、バターからのスピンへ繋ぐ瞬間、板から伝わってくる強い反発を感じました。柔らかい上にしっかりとした反発があるため、バターを習得してこれからバターでトリックをしていきたい方やバターに初めて挑戦したい方にもおすすめなスキーです。
冒頭で述べた柔らかいが反発を感じられるというのは、材の性質の違いからきていると考えられます。BDOGに使用されているポプラアッシュコアは返りのスピードが遅く、もたつく感じがしますが、KIMBOに使用されているポプラコアは返りのスピードが速く、シャープな操作感と反発を感じられます。これは、昨年、ARVがリメイクされた際も同じように感じられたことから、同様にとらえることができます。
5.個人的に気に入っている点
グラフィックやデザインの細部までこだわりがたくさん詰まっているところです。KIMBOには今までのシグネイチャースキーには無いようなこだわりがありました。
一つ目はノーズやテールに薄く薔薇のグラフィックが描かれており、黒ベースでシックなスキーに仕上がっている点です。
二つ目はKIMBOの文字がテールの金属の部分に彫られている点です。
個人的にはこのチョップテールの形と彫刻されたKIMBOの文字がお気に入りです。
この金属プレートは強烈なプレスを可能とする手助けもしてくれます。
このスキーは間違いなくKIMのカリスマ的感性とARMADAのイノベーティブなスキー開発技術の結晶です。進化の止まらないARMADAスキーをぜひ店頭で手に取り、ご確認ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに‼