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2021.09.14 Details of ARMADA Ski’s Vol’3
ブランド発足当時から現代に至るまでARMADAのメイン機種として開発が進められ、進化を遂げてきたツインチップスキーの数々。Details of ARMADA Ski’s Vol’3ではその最新機種にあたる"ARV&ARW 96,86,84"についてご紹介して参ります。
●Origin of ARMADA Skis
ARV&ARW 96,86,84は、発足当時からの変わらぬマインドを現在まで継承しARMADAを最も象徴するモデルといえます。今も昔も変わらずARMADAの原点はパークスキーです。
2002年タナーをはじめとしたトップライダーがARMADAを立ち上げ、AR5が誕生しその歴史は始まりました。111/80/101mm (176cm)とやや細身ながらも現在も変わらずパークスキーの中心となっているのは80mm台のスキーです。このグラフィックは10周年記念モデルのAR7で復刻したことから記憶にある方も多いことでしょう。その後PIPE CLEANER,AR6,AR7,AR8と各時代を象徴するパークスキーが登場し現在のARVに至ります。
スキービルダーとして多くのツインチップスキーを生み出しX-gamesや Dew Tourなどで数々のビックタイトルを獲得。
(Tanner Hall X-Games ASPEN 2008)
ブランド立ち上げの翌2003年に登場したオールマウンテンツインチップのARV。サイドカットは123-90-113 mm (175cm)
今でこそパウダーやBC=オーバー100mmが当たり前ですが、当時はファットスキー。後にセミファットと呼ばれた後に今では90mm代のスキーはパークでのニュースタンダートとなっております。
そしてARVは2012年まで販売されたロングセラーモデルとなりました。
最終モデルでHenrikがパークライドしたこの映像。
多くのアルマダファンの記憶に残っているのではないでしょうか?
2003年から2012年まで発売されたロングセラーモデル"ARV"から名前をを継承し、幅広いラインナップを揃え現行ARVが新たな時代を作ります。
●Spec Chart
*Side Cut,Radius,Weightの数値はLength赤文字表記に対するデータです。
*ARV&W84→S=Short , L=Long
●Details
“New Standard for Park”
ここ数年のパークシーンではセンター90mm半ばのスキーがトレンドとなっております。スタイルの追求と共にパークライディングも進化し、クリエイティブなライン取りや板捌き、アイテムへの乗り方、使い方(HenrikやPhilのようなライドスタイル)などが要求されます。そんな中でズラし易く、カービングも可能、安定感と操作性を両立するARV&W96はツインチップスキーのニュースタンダートとして最もふさわしいスキーです。2003年に発売開始された旧ARVのシェイプは現行の96に最も近く、最終モデルをHenrikがパークで愛用し脚光を浴びたのがこのトレンドの起点であったのではないでしょうか?
また、All Mountain Twin& Parkというコンセプトを基に開発され、フリーランにおいてもAR75サイドウォールにより得られた剛性と、適度な太さでオールラウンドにスキーを楽しむことが可能です。
“Best of Park Ski”
ARV&W86はコンペアスリートにはなくてはならないパークスキーの基本となるベーシックモデルです。ポプラアッシュコアと2.5Iimpact Edgeはジブやジャンプによる外部からの衝撃に耐えるタフな素材を使用しております。丈夫な構造を持ちつつもパークに適した反発力とクセのない素直さ、軽量で、細身故のシャープな操作感でトリック習得と確実なメイクのためには必要不可欠なスキーです。アスリートが愛用するものこそ、これからトリックのマスターを目指す成長過程にあるライダーには絶対に履いていただきたいと思います。
これまでハーフパイプやスロープスタイルで残してきた数々の記録(リザルトやニュートリック)の大半がセンター80mm半ばのスキーによって生み出されたものと言っても過言ではありません。これからもパークスキーの中心に86は君臨し新たな歴史を作り続けます。
“High Cost Performance for Beginners & Kids”
21-22、ARV&Wシリーズのエントリー機種に当たるARV&W84がリニューアルいたしました。キャップにインジェクションコアという典型的な入門機種にありがちな構造から、AR50 Side WallとPoplar Composite Coreを搭載し、より本格的なツインチップスキーに進化いたしました。
言わずと知れたAR50 Side WallはAR6,7,8と歴代のパークスキーに採用されてきました。足元の剛性や強度を高め、信頼性が非常に高い構造です。また、Poplar Composite Coreは軽量なポプラとインジェクションコアをミックスしたものです。木由来の強さ、しなやかさ、粘りが追加されよりスキーらしい乗り味となっております。Short,Longの2種類がラインナップされ成長と消耗の激しいJr.ライダーからパーク入門者まで幅広くカバーいたします。価格も従来機から同様に据置きでコストパフォーマンスがさらに高まりました。
今回はいかがでしたでしょうか?
今でこそARMADA=JJというイメージが定着しておりますがARMADAの根幹は今までもこれからもパークスキーであることは変わりません。トリックを決めるためのスキーだからこそ実現する、クセがなく扱いやすいベーシックなツインチップ。そのノウハウがあってこそ生まれたものがJJといっても過言ではありません。JJを知りARMADAを知ったファンの皆様もたくさんいらっしゃる今、改めて原点から振り返らせていただきました。
次回は、滑り応えのあるディレクショナルスキー"DECLIVITY & RELIANCE"シリーズについて取り上げてまいります。お楽しみに!!
*お知らせ
9月に入りいよいよ商品が入荷してまいりました。
順次店舗にも並び始めますので詳細は正規取扱店へお問い合わせください。
↑↑↑ARV86 170cm x STH16 for Kankuro Ota
新しいシーズンの準備はお早めに!!