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皆さんこんにちは。
明日からいよいよ11月。
長いようで短かったオフシーズンももうすぐ終わりとなります。
シーズンスタートまであと少し、皆さんギアの準備はお済みでしょうか？

北海道からは初雪の便りが届きました。
毎年、Demo Tourを開催させていただいている札幌国際10/29山頂の様子です。
まだまだ滑走はできませんが、白みがかった山を見るだけで我々スキーヤーの血が騒ぎだしますね。
また、もうすぐ、Demo Tourのスケジュールも確定間近となっております。そちらの続報もお楽しみに!!

今回は、滑りにこだわる。”ディレクショナルスキー”というタイトルのもと進めてまいります。ARMADAと言えばツインチップというイメージではありますが、フラットテールで滑走性能を追求したモルもラインナップされております。ぱっと見はありきたりな形状のスキーではありますが、知れば知るほどこのスキー達が唯一無二の存在であることが分かっていきます。

・ディレクショナルスキーとは？
ディレクショナルスキーとは進行方向が決まっており（フラットテール）、センター位置も大きくセットバックされた形状のものを指します。これは、スキーの最もベーシックな形状とも言えます。遊び心に溢れたARMADAの象徴であるツインチップは北米、ハードパックでも抜群のターン性能を発揮するディレクショナルはヨーロッパで生まれました。自由に遊ぶために生まれてきたツインチップ、滑走性を追求したディレクショナル。この相反する２タイプの良いところをフリースタイルブランドであるARMADAらしく融合させたスキーがDECLIVITY & RELIANCEです。

・DECLIVITY & RELIANCEの細分化
24－25シーズン、新たにDECLIVITY Xシリーズを創設しました。以前はDECLIVITYシリーズとして、フリーライドからオンピステスキーまでをシームレスに同一ラインナップとして扱ってまいりましたが、この度、別シリーズとして差別化を図りました。

DECLIVITY X シリーズ＝オフピステを主戦場とするフリーライドスキー
様々なコンディションが混在する斜面で、コントロールを失わず（セーフティー）にハイスピードで滑走するための本格フリーライドモデルです。フリーライドの伝説として名を残すトフ・ヘンリーが監修しました。シリーズ化されておりますが、1本1本の特性は大きく異なるものとなっております。

DECLIVITY & RELIANCEシリーズ＝ターンを楽しむためのオンピステスキー
本場、ヨーロッパのビッグリゾートで開発されました。硬派で敷居の高いイメージを与えるディレクショナル形状かつ、Ti（メタル）入りのモデルが中心となりますが、先入観にとらわれてはいけません。ディレクショナル、Tiというワードとは裏腹に、フリースタイルブランドARMADAらしい、自由に、イージーにターンに繋げられる優しい操作感と、乗り味が特徴的です。C＝カーボン内蔵モデルは小さめのラディウスと柔らかいフレックスが相まり、初中級者が、イージーにスキーを楽しむことを可能とします。レーシングをバックボーンに持つこの手のスキーは多く溢れています。しかし、これらはフリースキーから派生し、ルーツも特色も一風変わったオンピステスキーとなっております。

フリーライド志向、オンピステ志向、両者の違いとは？
①ロッカー、フレックス、ラディウス

簡単、単純にどんなスキーがどんな雪に向いているのかと言われると、オンピステのような硬い雪には硬くズレないスキー、オフピステやパウダーと言った柔らかい雪には柔らかくズレるスキーという考え方が適しているかと思います。ズレやすさはフレックス、トーション、ロッカーのバランスが大きく影響します。DECLIVITY XシリーズはTOP&TAILが逃げやすい構造をあえてとることで、オフピステでの性能を飛躍的に向上させます。対して、DECLIVITY&RELIANCEシリーズは適度にTOP＆TAILが逃げる構造を取っているため、メタル入りのオンピステ向けスキーは思えない扱いやすさを実現しております。
フリーライドをするにも、カービングをするにも、ただグリップすればよい、強ければよい、曲がれば良いといったようにただスペックが振り切っていればいいというわけではありません。ARMADAのスキーはパワーで押さえつけるスタイルではなく、やさしさとたくましさ、巧みさでラインを描くスタイルです。

メタルシートの配置方法について

オフピステ向け（柔らかい雪の想定も必要）のDECLIVITY X シリーズは全体にメタルを配置せず、必要な場所に必要な補強を行うような配置となっているのに対して、オンピステ向け（硬い雪を主戦場）のDECLIVITY&RELIANCEはスキー全体にメタルを配置しております。DECLIVITY X シリーズはセンター幅が狭くなるほどメタルの量が増えますので、102はある程度硬いシチュエーションも想定しております。

DECLIVITY X シリーズ（フリーライド）

最も過酷な状況下でハードチャージングするために開発されたTofのシグネチャーDECLIVITY Xが軽量化を施し、リニューアルされました。軽量なカルバコアとグラス配合量の最適化により軽快かつ、従来同様にスピーディーに斜面を駆け抜けることが可能なスキーとなております。とにかく開けた大きな斜面のディープパウダーでのポテンシャルは計り知れません。

X108は１からシェイプ、構造を新設計した全く新しいスキーです。旧108TiはTopからTailにびっしりとATB(メタル）が入っておりオフピステや硬い斜面で強いスキーでしたが、X108はフリーライドに必要なTop&Tailの柔らかい雪への追従性と、自由なスキーのスライド操作ができるようにメタルの配置とロッカー形状を変更しました。また、推奨取り付け位置は二ヶ所設置し、クラシカルな後ろよりのセンターラインと、ARMADAのフリースタイルフリーライダーのKonstantin Ottnerが推奨するモダンな前よりのセンターラインが設定されております。ラディウスが非常に大きいので、規模の大きいスキーリゾートや、斜面の大きい場所で本来のポテンシャルを発揮します。ひたすら縦に落としていきたい、誰よりも早く滑走したいスキーヤーが求めているであろう一台です。SHIFTビンディングとの組み合わせでハイク＆ライドのスタイルでの使用も可能です。

X102は１からシェイプ、構造を新設計し、ARMADAのパークライクなDNAを併せ持つディレクショナルフリーライドスキーです。従来の102Tiはオンピステスキーの色味が強く、硬派なシェイプとTi由来の力強いスキーでした。しかし、新しいX102はARMADAの最もゴールデンなラディウス=JJULと同じ18mに設定し、Top&Tailのメタル配分を少なくしたATB-Xとすることでオフピステでもスキーを簡単にずらすことができるようになりました。前作よりもよりマイルドな乗り味となっており、オンピスでもしっかり滑れる中に、どこかJJのようなARMADAらしい遊び心も垣間見れるスキーになっております。各地の試乗会で密かに話題となっている注目の一台です。このことからも、日本のゲレンデフリーライドに良くマッチしたスキーであると言えます。ビンディングはSTRIVE14or16をセットしてゲレンデを縦横無尽に駆け回る様な使い方が一番ハマる事でしょう。

DECLIVITY&RERIANCEｼﾘｰｽﾞ（オンピステ）

センター幅82mm、R＝15mとシリーズ中で最も日本のスキーカルチャーにマッチするスキーでは無いでしょうか？ARMADAでは最も細いモデルのスキーであり、一般的なカービングスキーをひと回りワイドにしたようなフォルムにプレートのないフリースタイルなカービングスキーとなっております。有効エッジ長を確保しつつもTop&Tailの絶妙なロッカーによりピーキー過ぎず、楽に、純粋にターンを楽しむための一台です。メタル(TI)入りだからと言って決して手強いスキーではありません。一般的なメタルよりも薄く、スキーが硬すぎ、重すぎとならないように工夫しております。メタルが入ることで効率のいいパワー伝達やエッジのホールド感をサポートしてくれますので、小さな入力も逃がさずに簡単にターンに繋げてくれます。スキーが支え、助けてくれるという感覚を与えてくれます。もちろんしっかり踏み込み板をたわませることでパワフルなカービングターンを堪能することも可能ですので、どなたが乗られてもスタイル、スキルに応じたパフォーマンスを発揮します。DECLIVITY & RELIANCE82をメインスキーとしてはもちろん、セカンドスキーとして新たな領域を体感してみませんか？たまに出くわす新雪や春雪やコブといった一般的には条件が悪いとされる状況でもスキーを楽しませてくれるポテンシャルを持ちます。日本の男性のメインサイズは166cmです。技術戦、レース上がりのライダーも擁するARMADA Japanですが、そんな本格スキーヤーも気に入るほどのスキーですので侮ることはできません。

。一般的なゲレンデ向けスキーよりも太めではありますが素早いEdge to Edgeでのシャープなカービングターンからゆったりとしたターンまで自由自在な操作が可能です。82Tiと比較して、ラディウスもやや大きい18m程度ですので、滑走距離の長い広大なスキーリゾートを滑り倒すのであれば間違いなくこのスキーが適しております。カルバコアを上下２枚のメタルで挟み込むことでハードバーンでの強いエッジングと安定感を生み、ややワイドなセンターが新雪ヤ緩んだ雪でも安定したターンを実現します。92Tiの国内メインサイズは172cmです。よりダイレクトな操作感とハイスピード求める方はスキーは180cm、ビンディングにSTRIVE16をセットすることをお勧めいたします。

メタルを取り除き、より軽量でしなやかなフレックスにより誰もがスキー本来の楽しみ方の一つであるターンをしっかり味わうことが可能なCシリーズ。センターは82mmと88mmの２種類がラインナップされております。Cはカーボンを意味し、適度な反発を発生させフレックスを補うことで安定した滑走性能を引き出します。柔らかいスキーをお求めの方、体重の軽い方や脚力に自信のない方でも簡単にターンすることができます。88Cは中・大回り、82Cは小回りが得意です。コブなどを絡めた春スキー用に持たれている方もいらっしゃいます。スキーのフレックスが生きる使い方をしてあげることで使い道は様々です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
一見、ARMADAらしくないスキーですが、随所にそのエッセンスが垣間見られるこのラインナップ。
ぜひ、店頭でご確認ください。DEMO TOURではぜひ乗ってもらいたい、新たな何かに気づくかもしれないそんなスキーです。次回配信もお楽しみに‼