Journals
2025.01.24 パウダースキー特集“激戦のセンター110mm代”
みなさんこんにちは。
各地、ここ数年の中では最も良い雪のコンディションとなっているのではないでしょうか。この噂を聞きつけてか、世界各地のAR Familyが来日しております。
野沢温泉にふらっと現れたMalou Petersonは日本各地の雪を求めトリップしているようです。ARMADA STATIONに立ち寄っていただきました。もちろんその後はパウダーを満喫。
DEMO TOURもスタートし、二会場が終了しております。ご来場いただきありがとうございました。これからも毎週末、全国各地をラウンドします。今週末は安比、来週は夏油と二週連続、東北での開催となります。皆様のお越しをお待ちしております。
さて、今回は表題の通り“激戦のセンター110mm代”について取り上げます。ここ最近、パウダースキーのセンター幅は110mm代が基準となりつつあります。ARMADAだけでもARV112、ZERO ARV116JJUL 、WHITEWALKER116、と近しい幅のスキーが3種類。皆様も選択に悩まれていることでしょう。そこで、今回はこの3機種について取り上げてまいります。
まず初めに、この3種から選択するうえで、ご自身のスキーの乗り方(滑走中の重心の位置)を第一考えることが大切です。厳密には語弊を招くかもしれませんが、ここでは分かりやすくするために簡単に”前乗り”と”後乗り”という言葉を使います。
”前乗り”
→一般的なスキー=ノーズの長いスキー(ディレクショナル)に慣れているスキーヤーは、ノーズのエッジからしっかりと嚙ませてターンをするために、重心がやや前方にある乗り方です。
”後乗り”
→フリースタイル系スキーヤーに多い踵重心の乗り方です。
ARV112:最強のフリースタイル・フリーライドツインチップ
24シーズン、ARMADAのフリーライドへの挑戦というスローガンの下、ARV112は誕生しました。早速、先日開催されたばかりのFWT Jr.では優勝、FWTでも準優勝を飾った実績を持つ、折り紙付きの一台です。今回紹介するどの機種よりもパウダーを高速で滑走することが可能で、様々なコンディションが混在する斜面での操作性も非常に高い点が特徴です。最強のフリーライドツインチップです。
JJ(左)とARV112の比較
レギュラーでの滑走性能に重点を置いたロッカーバランスで”前乗り”タイプのスキーヤーにおすすめ
JJと比較してTop&Tailのロッカーが緩やかに長くなっていることと、Top:Tailのロッカー比率がJJは約1:1、112は2:1となっており、より滑りに特化したディレクショナルスキー のような形状が特徴的です。そのため、ターン時に強く踏んでも詰まってしまうことはありません。また、パウダー機らしからぬノーズからテールまでしっかりとエッジを使い切って、様々な斜面できれいなターンを描くことが可能です。
ロッカーの立ち上がり・フレックスが絶妙でパウダーで浮き、速い。
硬めのフレックスと立ち上がりを低く抑え、ロッカーを長くとった、ロング&ローロッカーによって、パウダーで雪を受けすぎず、抵抗を低減しながらも浮力を発生させます。そのためスピードも非常に出やすくなっており、今やアルマダ最速パウダースキーとなっております。
強いエッジのグリップ力とスイングウエイトの軽さ
最新の端部になればなるほど細くなる、テーパー形状のW3DGEWALLを採用しているため、足元のエッジグリップ力を強化しながらも、スイングウエイトを低減しております。決して軽量なスキーではありませんが、そのバランスの良さから使用感が軽いことも特徴の一つです。
・ZERO JJUL:オートマチック・パウダースキー
このスキーが誕生して早くも5シーズンほどが経過しますが、人気は衰えません。
老若男女問わずこう述べさせるスキーは間違いなくベスト・オブ・イージーパウダースキーと言えるでしょう。前乗り、後乗り関係なく誰もが満足するに違いない一台です。パウダースキーであるのにオンピステでのターンが気持ち良かったり、春の雪でも抜群の操作性を発揮するJJULはもはや真のオールラウンドスキーと言っていいのではないでしょうか?このスキーを操るために力はいりません。
165cmは身長が小柄な方でも問題なく乗れますし、大人顔負けのライディングしたいジュニアにもバッチリです。175cmは多くの女性にも選んでいただいている他、ショートファットの流行に乗れるスキーではないでしょうか?185cmはもはやJJULの男性定番サイズです。また、JJULでは物足りなくなったみなさんも一定数いるはずです。そんなときはWhitewalker116や来季新登場のARV112へのステップアップをご検討ください。今お持ちのJJULは是非持ったままで、遊びの幅を広げましょう!
WHITEWALKER116:ONAMI(大波)
ONAMI(大波)とは?
W116 のキャッチコピーを考案した際に、サーフィン、サーフスケートなど横乗りに精通し、サーフライク動きをスキーに落とし込むことを追求する磯川健斗が発案しました。以下、本人著。
”これは小波用ではない。大波が気持ちいスキー”私は、かなりの後ろ乗りのスタイルのライダーです。WW116はタイトな小場所は縦に、大場所はワイドに深いターンで遊ぶことが可能で、波に乗っている感じがたまらなく、このスキーの虜になりました。特に、テールに荷重してスプレーを上げるようなシーンではすっぽ抜けず、スキーが耐え、粘るため他のスキーでは上がらないようなスプレーを上げられます。
トップ&テールの3Dピン形状のおかげで、連続したマッシュやジャンプのランディングでの失速も少なく、次のヒットに繋げやすくなります。また、カーボン由来の張りが荒れてる斜面でもボコボコを踏み潰して進めるため、パウダーだけではなく硬い面が混在するシーンでも活躍します。しかし、パウダーの時は浮力を生む”後ろ乗り”、硬い面ではスキーを制御するための“前乗り”にしなければスキーが突っ走ってしまうため、マニュアルな操作感を楽しみたい方向けのスキーとなっております。JJULのようなイージースキーでないからこそ”ハマるととことんハマってしまう。”そんなスキーです。
Kento Isokawa
福島県猪苗代町出身
独創的なスキーでの遊びを追求する。
STRANGERでいち早く遊び始めた、日本のMr,STRANGER。
今期からはKIMBOを使用。パウダーではWW116を操る。
いかがでしたでしょうか。
乗り方と、スキーの形状という観点でマッチしたスキーがある程度見えてくるかと思います。
とは言っても、やはり実際に試乗することが大切です。DEMO TOURに参加することですべてのお悩みがきっと解決いたします。皆様のご参加と、現地でのご相談お待ちしております!!
試乗スキーはニューモデルを使用いたします。
注意事項をよく読み、Webエントリーをお願い致します。