2025.06.20 “LOCATORで残雪を追う”

みなさんこんにちは。

最近は梅雨を感じる前に、本格的な夏のような天気が続いておりますね。スキーシーズンも終了し、皆様も夏の趣味を楽しまれる時期になったかと思います。熱中症等に気を付けて楽しみましょう。さて、今週のメルマガはこの春BCで活躍したLOCATORについて特集するとともに、残雪期のBCスキー選びについても、合わせてお伝えしたいと思います。

春のBCといえば、スキー場の雪が無くなり、スキーのできる場所を求めて出かけるケースが圧倒的に多い事でしょう。雪の残る場所=高い標高や厳冬期には足を踏み入れられない奥地に出かける事となります。それに伴って3時間を超えるようなロングハイクは避けられないことがほとんどとなります。このようになってくると、専用のハイクアップマシーンが欲しくなってくるところです。

LOCATOR=ARMADAのツアーリングモデル
LOCATORは滑走性能と、機動性に直結する軽さを高次元に両立したモデルです。ARMADAはあくまでも滑る事に重きを置くブランドです。軽いだけでは我々の目的を達成することはできません。ハイクとライド、どちらにおいてもストレスを極限まで減らすための設計がなされております。

LOCATORシリーズは88,96,104,112の4モデルで構成されております。
88~104のみ2色展開となっております。スキーのスペックに差はございませんのでお好みのカラーをお選びいただけます。

・特徴
①超軽量
おなじみの超軽量カルバコアと1.7Light Weight Edgeにより驚異的な軽さを実現いたしました。一番太い112の180cmでその重量はなんと1500g(1/2ペア)。その軽さはさらに遠くへライダーを導きます。

②滑走性能の高さ
軽さと滑走性能は従来の概念では相反するものとして考えられておりました。

カルバコアカとカーボンレインフォースメント
一面にカーボンシートを敷き詰めるのではなく、写真の様に配列することで、カーボンを搭載したスキーにありがちな金属感、パキパキ感が発生しません。しっとりと、優しい木由来のスキーらしい乗り心地を感じられます。足元にはビス抜け防止のメタルシートが入っており、それもまた、スムーズなフレックスの発生と、スキーの安定感をもたらすなど一役買っております。

フルサイドウォールとすることで、トーションを確保し、捻じれに強い構造となっております。捻じれに強いことはライド性能だけではなく、ハイク時、シールが効きやすかったり、斜面を横切る際にずり落ちにくかったりと、無駄な体力の消費を抑えます。これらによってHIKE&RIDEのスタイルでより遠くへ、よりプッシュしたライディングが可能なスキーに仕上がっております。

③ハイクに配慮した工夫

大きめのラディウスはBCシーンでの滑走にマッチしているだけではなく、歩きやすさも考慮されております。またテールにはシールクリップのセンタリングが自動的にされるバットテールセルフセンターテールクリップデザインが採用されスムースなシール脱着が可能です。

④ユニセックスコンセプト
幅広いサイズラインナップにより様々な体格、スタイルにマッチした一台をお選び頂けます。

この春、スキーを太くした理由。
このブログを長年読んでくださっている皆さんは、春=LOCATOR96というイメージを持っているはずです。それがなぜ104や112を残雪期に使うようになったのか?それは単純、に滑走性能を追求したためです。なぜ、何時間もかけて登るのか?と考えた時。それはスキー場では体験できない斜面を滑るためという答えが出ました。スキー場にはない急な斜面、スキー場にはない広い斜面。そこを思いっきり楽しむためには使用するスキーを見直す必要がありました。そして、LOCATORであれば一番太い112の180cmでその重量はなんと1500g(1/2ペア)ということで、太くすることに抵抗を全く感じない重量となっております。

主に今春は104を使用し、立山では112もテストしました。春特有の縦溝や、シャバシャバの雪がサンセットセッションとなると、凍りつきハードバーンに変貌した場面にも出くわしました。96ではターン時にスキーが叩かれ、ずれ落ちような場面もありましたが、104は力強く雪面に食らいつき、耐えてくれます。

また、緩んでシャバシャバのオープンエリアでは、まるでパウダーかのように気持ちの良いハイスピードランが楽しめました。やや太いスキーの方が足元が安定し、雪の中に沈まないのでライドにおいては分があります。

さらに112と太くすると、スキーが硬く、トーションが強くなりより、スピード、ハードバーンに強くなることも判明しました。パウダー用のハイク専用機としてのポテンシャルは十分に知っておりましたが、春の難しいコンディションでも安定した性能を発揮することはこの春の新発見です。ハイク時に112となると重量は許容範囲以内だが、トレースに合わなくなったり、片斜面でズレ落ちやすくなるため少々気を使います。ライドとハイクのバランスを考慮すると104が一番整っております。

ビンディングにも注目です。片足390gのTRACER TOURをセッティングすることで最高のパフォーマンスを発揮します。アルミブロックからすべて削り出したボディーは、トラブルレスの単純明快な構造で山の中でも安心してお使いいただけます。簡単で、素早いモードチェンジが可能で、圧倒的な機動力をサポートします。また、このビンディングはARMADAのスキーの為に開発されており、ワイドなスキーでの使用を想定した工夫が施されております。テックビンって”外れそう””弱そう”と言われがちですが、かなり無茶をしても誤解放は一度もありません。エッジグリップの感覚は少し緩いですが、圧倒的な機動力を考慮すると十分に許せる範囲です。モードチェンジも容易で、一度使ったらこのビンディングから抜け出せなくなります。こちらも要チェックです。

BCで更なる滑走性を求める場合は、本格フリーライドモデルDECLIVITY XシリーズでBCへ出かけましょう。このスキーは伝説のフリーライドスキーヤー “トフ・ヘンリー”が開発し、シャモニーの厳しい斜面をハイク&ライドのスタイルで高速でダウンヒルするためのスキーです。108は真の本格フリーライドスキーです。日本のゲレンデに対してややRが大きめですが、スティープな一枚バーンで本領を発揮します。対して、102はゲレンデでも使用可能なラディウス18mで、やや優しい味付けです。R=18mというのはアルマダの黄金ラディウスでもあります。これらに、滑走性能が飛躍的に向上した、SHIFT2をセットして自然の斜面をハードチャージングしたい、そんな尖ったあなたの思いを満たしてくれるスキーです。

さて、いかがでしたでしょうか。長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。皆様のスキー選びの手助けになりましたら幸いです。次回予告はこちら↓

次回は、厳冬期のBCスキーについてメインで取り上げつつ、スキー場内のパウダースキー選びにも役立つ情報も併せてお届けしたいと思います。次回もお楽しみに! LINEにてBLOG更新を一早くお知らせいたします!お友達登録で最新情報を手に入れましょう!

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