2025.08.07 私とスキー。板場 美奈

皆さんこんにちは。
今週もブログ配信日となりました。
相変わらず連日の猛暑日、、、各地では観測史上最高気温が更新。
外に出るのも嫌になってしまう毎日が続いています。
常識外れの暑さ故、体調管理はもちろんですが、遠出が多くなる夏休み、車のトラブルも増えております。お出かけ前に今一度確認しましょう。人も、機械もおかしくなってしまう暑さなので、、、
そんな毎日が続いておりますが、早い商品は日本に到着し早速店頭にも並んでおります。毎年ながら、希少サイズ&モデルは店頭に並ぶことなく完売するケースも頻発します。ぜひ、お店に足をお運びください。

さて、今回も前回に引き続き”私とスキー。”というテーマの下書き進めてまいりたいと思います。
今回は、板場美奈より記事が届いております。

1.私とスキー。
私は3歳の頃、父の影響でスキーを始め、小学生の頃はアルペン競技を経験しました。その後、4歳上の兄の影響でフリースタイルスキーと出会い、高校生になると石打丸山に通い詰めてパークを滑り込むように。

スタイリッシュな滑りをするスキーヤーが多い湯沢エリアで、憧れていた地元のクルー「YBI」に声をかけてもらい、メンバーとして活動するようになりました。

高校卒業後はカナダ・ウィスラーに渡り、約4シーズン、パークやストリートを中心に、大会や撮影にも参加。

帰国後はフリーライドにも挑戦し、FWQなどの大会にも出場。表彰台に立った経験もありましたが、その後、右膝の前十字靭帯を断裂し、しばらくはストリートや大会からは距離を置くことに。

現在は、新潟県南魚沼市で整体サロンを経営しながら、整体師としての仕事とスキーを両立しています。滑るスタイルは少し変わりましたが、今も石打丸山のパークを楽しんだり、フリーライドの大会にも出場したり、野沢でパウダーを滑ったりと、自由に、自分の感覚を大切にしながらスキーを続けています。

また、石打フリースタイルJrではキッズのコーチも担当していて、若いスキーヤーたちと関わる機会も増えてきました。競技だけでなく、自分らしいスタイルを自由に表現する楽しさや、「スキーってこんなに自由でカッコいいんだよ」という魅力を、子どもたちにも伝えていけたらと思っています。

これからも、「自由に、気持ちよく滑ること」を大切に、自分らしくスキーと関わり続けていきたいです。

2.ARV&ARW 100
(1)このスキーを選んだ理由
長年、ARW96を使用していたので、今回もパークもフリーランも楽しめるよう、少し太めのARV100を選びました。ARVとARWはトップシートのデザインが違うだけで、中身(性能)は同じなので、私はウェアとの色味やデザインの相性で今回はARVを選びました。同じ性能でデザインの選択肢があることは、あまりないことと思いますので嬉しいポイントです。25モデルは何と3色展開となりますので、あなたのお好みの一台が見つかるはずです。

(2)スキーの特徴
ARV 100は、私は主にパークで使っていますが、センター幅が太めなのでジブでも安定感があり、踏みやすくスキー操作が容易に感じます。ノーズ・テールがロッカーなので引っかかりも少なく、足元にはキャンバーが入っているので、フリーランでもしっかりエッジがかかって滑りやすく、パークもフリーランも両方で楽しめる板だと思います。 

(3)どんなスキーヤーにお勧めか?
パークだけではなく、フリーランも楽しみたい方におすすめです。ジブやジャンプの安定感はもちろん、ゲレンデクルージングも気持ちよく滑れるので、1本でいろいろ遊びたい人にぴったりです。100はオールラウンドスキーとしての完成度も高く、雪のコンディションが読めなくても、一定以上のパフォーマンスを発揮します。 

3.ARV112
(1)このスキーを選んだ理由。
ここ数シーズンはJJ UL 116に乗っていたのですが、すごく乗りやすい反面、ちょっと物足りなさを感じるようになってきて…。軽くて取り回しは効きますし、登りも楽であったのですが、滑りの感覚にもう少し重さや安定感が欲しくなりました。そのため今回は、気分を変えてARV112を選びました。 

(2)スキーの特徴
ARV116JJUL116と比べると、少し重さがあって、センター幅も若干細め。
その分、足元にしっかり乗れて安定感がありますし、踏んだときの反応も良好です。
センター幅が112mm、スキー自体が持つパワーや、最新のロッカーバランスはFWTでの極限のフリーライドを可能にするための設計だけあり、パウダーはもちろん、整地や荒れたバーンでも気持ちよく滑走可能で、真のフリーライドスキーと呼ぶにふさわしい一台です。

(3)どんなスキーヤーにお勧めか?
パウダーに重点を置きつつも、地形やフリーランを一台でこなしたいスキーヤーにおすすめです。軽さよりも滑りごたえを求める人、いろんなシーンで1本で遊びたい人にはぴったりだと思います!フリースタイルな乗り方にも、アルペンチックな乗り方でもしっかりと滑りごたえを感じていただけます。取付位置に関しては、メーカー推奨位置(-50mm)を中心にスタイルに合わせて微調整することをお勧めします。私はメーカー推奨位置で取り付けております。

 4.スキーとビンディングとの相性について。

ARV100にはSTRIVE14を使用しているのですが、重すぎず軽すぎず、ちょうどよいバランス感でとても使いやすいです。パークもフリーランも滑る中で、自然な動きがしやすく、ホールド感もしっかりあって安心して踏めます。スキーをズレやすくも、噛みやすくもしてくれる特徴を持ったビンディングですので、フリースタイルな動きも、アルペンチックなターンもどちらも高次元に体現することが可能です。
STRIVEについて詳しくはこちら!!

ARV112にはSHIFT2をつけております。
バックカントリーも想定しての選択だったのですが、正直なところ、STRIVEにしておけばよかったかな…と思う部分もあります。JJ ULと比べてしまうと、板に重さがある分、登りも体力を必要とします。ゲレンデとの共用で、ボコボコの不整地を滑ることもあるので、BC対応としてJJULにSHIFT2、ARV112にはSTRIVE14のほうが相性が良かったのではないかと感じています。

正直、完璧なBC用のセットを作ることは非常に難しいです。なぜなら、スキーやビンディングの特性、滑りたい場所、アクセス時間、使用者のレベル、スタイルといった無数の条件をクリアしなければならないからです。全てを完璧に満たす組み合わせにであることに越したことはありませんが、現実はどこにより重点を置くかで、妥協しなければならない部分も出てきます。一番重要なことは、目的地にたどり着き、安全に帰って来られるかどうかです。命を預ける道具だからこそ、プロショップでのご相談をおすすめいたします。

5.LOCATOR104
(1)ライディングのパフォーマンス
普段はツインチップを使用しておりますが、春に立山でLOCATORを使用する機会がありましたのでお伝えいたします。初めてLOCATORを使用し、軽量で取り回しが良く、滑りの感覚も思った以上にしっかりしていました。ツアー系の軽い板だと、少し物足りないのか思っていましたが、LOCATORは安定感もあって、雪面の荒れにも対応しやすかったです。春の立山は、コンディションの変わりやすい場所でしたが、安心して滑る事が出来ました。

 (2) ハイク(機動性)のパフォーマンスについて

もともと登りはあまり得意ではなく、立山は標高も高いので少し不安だったのですが、LOCATORはすごく軽量で、登りやすかったです。 シールの効きも非常によく、トラバースでもズレ落ちにくいので無駄に踏ん張る必要もなく、快適にハイクすることができました。

(3) フルピンタイプのビンディングのパフォーマンスについて(SHIFTとの対比も)
フルピンタイプのビンディングは、登り重視なだけあって、とにかく軽量で驚きました。これまで使ってきた中ではSHIFTが一番軽いと思っていたのですが、それよりもさらに軽くて、登りはすごく快適でした。ただし、滑走時のホールド感や安定感に関しては、やっぱりSHIFTの方が安心感があります。フルピンは少しクセがあって、スピードが出る場面や荒れた斜面では慎重に滑る必要があるなと感じましたし、装着にもちょっとしたコツがいる印象でした。
とはいえ、登りがメインの日や、とにかく軽さを優先したい場面では、フルピンのメリットはとても大きいと思います。用途に合わせてスキーとトータルコーディネートすることが大切です。

プロフィール
板場 美奈(いたば みな)
新潟県南魚沼市在住
スキーを始めたのは3歳の頃。小学生の頃はアルペン競技を経験。兄の影響でフリースタイルスキーと出会い、地元・石打丸山で憧れの「YBI」のメンバーとなる。高校卒業後はカナダ・ウィスラーへ渡り、パークやストリート、撮影や大会に取り組む。帰国後はFWQをはじめとした大会でフリーライドにも挑戦。現在は、整体師としての仕事とスキーを両立しながら、「自由に、気持ちよく滑ること」を軸に、パーク、パウダー、コーチングなど、肩書きにとらわれず“自分らしい滑り”を追求している。

次回予告

Pic : 染谷 昴

“私とスキー。” 第3弾は、アルペンスキー競技をバックボーンに持ち、現在はフリーライドコンペ&シューティングの世界で活躍する上遠野 悠子からの投稿をお伝えいたします。アルペン競技では日本一を経験するなど、言わずともスキー技術は国内トップレベル。彼女のスキー観や現在の活動と共に使用用具について、リアルをお伝えいたします。次回配信もお楽しみに!

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